この実生からは、中間の花がほとんどだが、
上記に2個体は、♀、♂の面影を残しながら、良い花色のものを選抜。
性質は若木のため不明だが、今後SUGOI-neで試作しながら、
観察します。
上の深紅の花は、この個体を♀に使用。
下の乙女色の花は、この個体を♂に使用。
標準の平凡な花である。
上の深紅の花は、 この個体を♂に使用。
下の乙女色の花は、この個体を♀に使用した。
この花は純白で見事だが、花弁が直ぐに茶色に
痛む欠点がある。
宇井清太作出
乙女椿の色。
写真では、なかなか乙女色は再現できない。
花弁が日焼けしない。
母親の花弁の弱さが克服されて、乙女色の上品な
花になった。
宇井清太作出
深紅。
最後まで深紅。
下の写真の両親の交配からは、想像出来ない
深紅の花。
花弁の雰囲気は♀親似である。
SUGOI-ne 椿栽培 宇井清太実生新花
宇井清太も好き。
昭和20年代、中学生、高校生時代。
桜井元先生のアレコレの育種にあこがれて・・・育種家になろうとした。
キャベツの自家不和合性のF1の娘受粉を行ってみたり、
アマリリスの交配をしたり、メロンの交配をしたり、水仙の交配をしたり、
グラジオラスの交配をしたり・・・・・
そういう経験が、ラン交配に生かされているが・・・・。
庭には江戸時代からあるという椿の老木が今も元気。
その側に、藪椿も一株ある。
昭和32年に入院したとき、その病院に美しい白椿があった。
その一枝を入院中に挿し木して苗木を作った。
そして、庭に植えた。
その椿と藪椿の交配を行った。
その中から選抜したのが2株。
椿といえば茶。
この二つの植物は典型的なモンスーン気候が育んだ植物である。
そして日本まで進出。
気仙沼が北限。
山形の山にも雪椿、藪椿は自生する。
この照葉の樹は、地面に枯れ落ち葉を堆積する。
SUGOI-ne栽培の炭素循環。
この栽培の基本になる植物である。
昭和45年頃。
静岡県をラン栽培指導で歩いたことがあった。
5月中旬である。
見事な茶畑の脇に茶色に枯れた無惨な茶畑が点在していた。
その理由を聞くと・・・・畑が痩せているところは晩霜でやられたということであった。
椿、茶、この二つの植物に共通するのは根圏である。
そこに枯れ落ち葉の炭素循環が行われている。
これがない畑は、耐寒性が弱くなる。
晩霜で全滅になる。
茶、椿の自生地はランの自生地である。
ダージリン。霧の町・・・・ダージリン紅茶。
世界の銘茶である。
深い霧。それがランを育て、銘茶を育て、ラン菌を元気にさせる。
全く同じ炭素循環が構築されている。
モンスーン気候が育んだ照葉樹林。
炭素循環の基本モデルが構築されている。
茶、椿栽培に最高のコンポストがSUGOI-neである。
HOME
kouza sa 103